あの夏の日。




『あ、止まった!』



って微笑みながら、わたしの顔見るから。この人の癒やしパワーはすごいって思って、すごく可愛い人だなって思ったんだ。





『モエちゃんはさ…、中身は大人だからさ、人より物事が見れるから、見え過ぎちゃうから、…だから人より悩んじゃうんだね。』





いっちーさんが急に真面目に話し出すものだから、わたしも耳を傾けたんだ。





『俺らのことも、もちろん頼っていいよ。…でもね、いざという時に同い年の友達って大切なんだよ。一番長く付き合える友達だから。ゆっくりでいいから、そうゆう友達を探してけば良いんだよ。』




止まったはずの涙がまた溢れてきた。
いっちーさん、アナタはとても温かい人なんだね。
そのアナタの言葉に、わたしはどれだけ救われたんだろう。
人から見たら、小さい大したことない悩みだけど、苦しくて苦しくてもがいてたんだよ。





アナタの言葉がとても嬉しくて、2人きりのこの時間が温かくて幸せで、ずっと続けば良いのに…心からそう思った。







きっと、この時からわたしは、いっちーさん、アナタのことばっかり目で追うようになったんだと思う。







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