あの夏の日。




あれは、まだ、
わたしが1年生で

アナタが2年生で。



自分たちサークル主催の、
ライブ打ち上げの2次会。






その頃のわたしは精神的にモロくて、飲み会も楽しくなくて、お酒に酔えなくて、楽しい飲みの場でも何だか1人になりたくなって、



皆に分からないように居酒屋の外へと、こっそり抜けて…タバコを吸ってた。






タバコは体に悪い。
うん、それは分かっているんだけど…


女子がタバコを吸うって何かイヤだよね。
うん、わたしもそう思ってたけど…


タバコなんて、かっこつけ!
いや、わたしは違うの。






タバコってのは、世間的にもあまり良いイメージはないのかもしれない。


うちのサークルでは、
特に毛嫌いする人が多くて。


うちのサークルは、
アカペラサークル。だから、タバコって喉に悪いし、印象も悪いの。






でも、イライラしたり、虚しくなったり、精神的にキちゃう時はわたしはいつもタバコを吸ってしまう。



「はぁ〜…」



ため息と一緒に白い煙が黒い空へと消えてく。





店の中…戻りたくないなぁ。どうしよっかなぁ〜


なんて思った、まさにその時。



「なにしてんの?」




*