でも、私の儚い希望はまたも打ち砕かれた。 



ねぇ…優斗。 



私、分からないの。優斗を信じたいのに裏切られる気がして。 



なんで、美園愛香といたの? 



お願い、答えて…。 





―――――――― 




私たちが人の波に埋もれているとき、私は見てしまった。 



少し離れたベンチに優斗と… 



美園愛香が座っていたことに。 



優斗の膝に美園愛香は寝ていた。 



そんな美園愛香を心配そうに見つめ、頭を撫でていた。 



頭が真っ白になった。 



それからはどうやって帰ってきたか覚えてない。 



ただ朝起きたら、ちゃんとパジャマをきていた。