Princessの掟2





百合亜Side 




しばらく経っても優斗が戻ってこない。 



どうしたんだろう…。 



携帯をかけてみたけどこの人ごみじゃなかなかかからない。 



そんなことを考えているうちに花火が上がり始めてしまった。 



「花火始まっちゃった…。」



花火を見つめながらポツリと呟いた。 



「ほら、そんな顔しない。せっかく花火が上がってるのに、台無しになるぞ?アイツならどこか迷子になっちゃったんじゃないのか?なんせ、この人ごみだし。」



潤くんは人ごみを見ながら言ってきた。 



確かに場所がわかっていてもここに来るまで時間はかかりそう。 



「そうね、花火が台無しになったらつまらないわ。」


そんな私をずっと見ていたことは私は知らない。 



ただ、私は綺麗な花火を見つめていた。