優斗の運転で止まった場所は教会。 



教会を見上げている私の手を優斗が引っ張った。 



「お袋たちが勝手に決めちゃったけど、自分たちで見たいじゃん。」



そう言って教会の中に入る。 



「綺麗…」



自然に言葉が出る。 



「幸せにするから。」



「……えっ?」



「ずっと俺と一緒にいてください。」



そう言って優斗は私の薬指に指輪を通した。 



その指輪は本当に綺麗。



「ありがとう。」



私、信じるよ? 



もう疑わない。 



優斗を信じるから。 



「ほら、泣かない。」



優斗は私の涙を優しく拭ってくれた。