「百合亜。」 「なにっ?」 真っ赤の顔を見られたくなくて手で隠したまま答える。 「こっち向いて?」 「いやっ!!」 「なんで?」 「嫌なものは、嫌なの!」 絶対分かって聞いてる。 私の反応を見て面白がってる優斗。 その時、急に腕を引っ張られた。 「な、何よ?」 「百合亜が言ってもこっち見ないから。」 そう言った優斗との距離は鼻と鼻が触れるくらい。