それからの毎日は大変。
何かとあれば優斗のところに来て私の邪魔をする。
私の婚約者なんですけどー!!
口に出せないイライラを心で唱える。
「優斗さーん。」
まただ。
今は優斗とテラスでお茶を飲んでいたんだけど…。
「あのーこれもしよかったら受け取ってください。きっと似合うと思うんです!!」
そうニコニコして優斗に小さい箱を渡す。
それを見た私は堪忍袋はもう破裂寸前。
それに気付いてか気付かないのか、美園愛香に対する扱いに優斗は困っているみたいだ。
まったく。分かってるのかな?
去っていく美園愛香を見た。
私の彼氏!しかも婚約者!