その瞬間、手が勝手に動いていた。 「…ぁッ」 気づいた時には目の前の彼の頭は水が滴れていた。 「冷たッ…なにしてくれんの?」 当たり前のように冷たい視線で私を見る。 でも、一度キレてしまった私にはなんの怖さもなくて…。 逆に彼を睨み付けていた。 「百合亜は、絶対あなたを選ばない。…今のことで確信したわ。あと、茶番劇はそろそろ終わりよ?」 そう言って、カバンとコートをひったくるように持つとカフェを足早に出た。