「じゃあ何で、あの子を自分のものにしないのよッ?」 そう聞くと男は目を伏せた。 「答えられないわけ?」 何も言わないことにイライラが増すばかり。 「君が誰にも好かれないわけが分かった気がするよ。」 それだけ言って出ていこうとした。 「ちょっと待ちなさいよ。」 「なに?」 立ち止まった男の前まで近づいた。私よりはるかに大きい男を下から睨んだ。