何も言わずに車に乗り込むと運転手が行き先を聞いてきた。 



「…大学。」



それだけいうと目を閉じた。 



数分後。車が静かに止まった。 



「お嬢様、着きました。」



「ええ。」



車を降りて大学の門を潜る。 



私は真っすぐにある場所に向かった。 



きっとあいつはあそこにいる。