「そうよ。でも、断られた…。」



「ぇッ…?」



ついポロっと口から言葉が漏れた。 



「どうしてですか?」



「融資の額が相当だったみたいよ。」



融資…。 



確かに大企業を立て直すにはそれ相応の額が必要。



きっとかなりの額だったんだと思う。 



「そこで、終われば良かったんだけどね…。」



その後麗子先輩は目を伏せた。 



「でも愛香ちゃんのご両親も会社を潰したくないからあることに踏み出したの。」