「そう…、なら話すわ。」



私の表情を見て麗子先輩は優しく笑った。 



「私の家もそれなりの家系だから、調べてもらったの。そしたら、愛香ちゃんの会社。今あまりよくないみたいなのよ。」



麗子先輩は遠回しに言ったけど、会社がうまくいってないってことだよね…。



「そのことと愛香さんの帰国は繋がってるんですね?」



そう尋ねると麗子先輩は頷いた。 



「愛香ちゃんの会社を救うには企業から援助してもらうしかないわ。そこで…。」



「そこで、優斗のご両親の会社に頼んだ。」



麗子先輩の言葉に続くように言った。