そんな私に気づいたのか私の頭を撫でた後言葉を続けた。 



「百合亜には辛い思いばっかりさせたし、このまま本当に結婚しないほうがいいんじゃないかって思った時もあった。」



そこで一度口を閉じた。



その代わりに私の頬をそっと包んだ。 



自然的に優斗と目が合う。 



「でも…百合亜を手放すなんて俺にはできなかった…。だから、後少し。」



「少し…?」



「もうちょっとだけ待ってほしい。」



優斗は何を抱えているの?言いたいけど言えない。



だって、優斗の表情がその答えの代わりだったから。