「ごめんなさい。」 そう言うと落ちた本を取って私に手渡してきた。 「いえ、あなたも大丈夫かしら?」 「はい、大丈夫です。本、傷とか大丈夫ですか?」 ぶつかってきたその子はとてもかわいらしい人だった。 真っ黒な髪を緩く巻いていて、まっちりした瞳。 肌は白いし、小柄。 なんか天使みたい。 「気にしなくても大丈夫ですわ。」 私が笑って答えると安心したのかほっとした表情を浮かべた。 「あの…。」 「百合亜様。お待たせ致しました。」