いつもと変わらないスーとした匂い。 



そして変わらない姿。 



「っ…優斗。」



何日かぶりに呼んだ名前に胸がぎゅっとなる。 



「百合亜。」



そう言って笑う優斗は前の時より大人びて見えた。



優斗がすぐ側にいるのになかなか足を動かせないでいると。 



優斗が私のところに来て優しく抱きしめてくれた。



本当に優斗にはかなわない…。