「百合亜様、もう居なくなったりしませんから。」 私の心を読みとったように笑ってくれた。 「ええ、分かってるわ。」 「いってらっしゃいませ。」 「いってきます。」 私の言葉に中原が頭を下げると車がゆっくりと動き出した。 「あっ、ハンカチ持ってきちゃった。」 カバンの中にハンカチを大切にしまった。