百合亜SIDE 



しばらく部屋に居ると中原が入ってきた。 



「中原…。」



立ち上がって傍による。



「お待たせいたしました。お茶にいたしますか?」



そう言って部屋から出ていこうとした。 



なんかいつもと違う? 



理由っていうものがないんだけど…。 



なんとなく? 



「中原。」



気づいたら名前を呼んでいた。 



もちろん声をかければ私の方に振り向く。