涙が止まって、鏡を見る。 



「隠さなきゃ。」



少し腫れた目にファンデーションを塗る。 



なんとか隠して化粧室を出る。 



席に戻ると美吏那は一点を見つめていた。 



「…美吏那?」



私が来たのに気づくと美吏那はいつものように笑ってきた。 



「どうかしたの?」



「ううん、さぁ早く終わらせるよ。」



それだけ言うとさっさと席に座ってしまった。