「そうよ、百合亜。気に入った?」 母もニコニコしながら言ってきた。 「気に入ったわ、お母様。」 優斗にも見せたかったな。 「はぁー。」 「百合亜、さっき優斗くんに似た人とすれ違ったの。」 お色直しに着るドレスを抱えて美吏那がやってきた。 そんなはずがない。 だって、優斗は今美園愛香といるんだから。 「見間違いじゃない。」 私がそう言うと、美吏那もなんとなく頷いた。 「言われて見れば、そうかも。もし、来てたら隠れたりしないものね。」 美吏那の言うとおり。 もし、きてたら隠れたりしない。