そう言って私は海に向かって走った。 パンプスを脱いで海に足をつける。まだ春だから、少し冷たい。 「うーん!気持ちい!!」 海でバシャバシャしている私を優斗はただ笑って見ていた。 この時の私は幸せ過ぎて周りが見えていなかった。 それに、彼が帰ってきたことで優斗との関係に罅が入ってしまうなんて…。 この時の私は気付くことは愚か、こんな関係がずっと続くって思ってた。