あたしは、教室からバッグをとってある場所に行った。


そこは、ああり一面何もない原っぱ。


前、颯人とあたしの秘密の場所となったところ。


そこには、あたしの大好きな颯人の後ろ姿があった。

「颯人!!!」


颯人は振り向いた。
あたしの大好きな颯人の顔は微笑んでいた。


「楓!」


ギュッ


颯人は、あたしを優しく抱き締めてくれた。



この場所はあたしの特等席。



絶対誰にも譲れない場所。


「楓。ごめんな…」


颯人は、泣いていた。
あたしはいま抱き締められてるからわかんないけど。

颯人は肩を震わせて泣いていた。