現代戦国時代2

そこに現われたのが、海野。
 
俺とは正反対で、色黒でがたいのいい海野に、相手はたじろいだ。
 
「正義の味方気取りかよ?」
 

「別に。ただ、気に食わねえものは、気に食わねえって言う質なだけだよ」
 
海野の迫力に、相手は完全に負けている。
 
他の人の顔色を見ながら、そいつらは自分の席に戻っていった。
 
「大丈夫か?佐助」
 
「……あ……」
 
差し出された手はとても大きく、優しさに満ちあふれていた。