現代戦国時代2

毎日がびくびくしながらの生活。
 
下手に目につく真似をすれば、あっという間に槍玉にあげられる。
 
ひっそりと生きるしかなかったんだ。
 
でも、そんなに隠れていられるはずもない。
 
「よぅ、猿飛佐助。佐助なんて名前なんだから、忍法とかできんじゃねえの?」 

「そうだ、そうだ。服の裏に武器でも仕込んでるんじゃねえの?」
 
こんな罵声を浴びせられながら、俺はあの日も教室の後ろの壁にたたきつけられていた。