現代戦国時代2

海野は、俺の不機嫌そうな対応に困っているようだ。 

「ったく、悪かったよ。お前は名前を言われるのが嫌いだもんな。俺も帰るからちょっと待ってくれよ」
 
海野も自転車にまたがり、俺らは進みはじめた。
 
高校生になったばかりの俺は、まったく楽しさを見いだせず、いつも海野と学校をサボっている。
 
あんな窮屈な空間はいやだ。