隆盛は何度か手を開いたり握ったりして、手の感覚を取り戻そうとしている。
 
俺も久しぶりに槍を握ることになる。
 
人を突く感覚……
 
人から斬られる感覚……
 
こんな学生服姿の俺じゃあ一生味わないような感覚だろうな。
 
「よし……行くぞ。今回はそれぞれの家でプレーしよう。まずは、偵察からだ」