現代戦国時代2

クナイを振りかぶり、相手はこちらに詰め寄る。
 
至近距離であんな刄を食らったら、体が真っ二つになりそうだ。
 
ヒュンッ!!
 
風を切り裂く音とともに風の刄が放たれる。
 
「これならどうだ!!」
 
俺は槍で地面を突き刺し、激しく地面を掘り起こし、手のひらサイズの石を風の刄の前に飛び出させた。
 
ガツガツ……
 
顔に小石が当たって、かなり痛いが、切れたような感覚は無い。
 
予想的中だ。
 
「風の刄を石で受け止めるなんて、よく思いついたもんだな」
 
小石が飛び散ったあとに見えた忍びは、再びクナイを構えていた。