現代戦国時代2

先ほどよりも回転を加え、前進しながら突きを放つ。 

ガキャッ!!
 
嫌な手応え。
 
槍は忍びの前で止まった。 

無論、自分が止めたわけではない。
 
なぜか何もないのに、どんなに力を込めても槍は進もうとしなかった。
 
「風の防御か……こいつは厄介だな」
 
「アンタ、すごいな。こんなに仕掛けをあっさり見破られるなんて」
 
槍の先で何か渦巻いている感じがする。
 
おそらく忍びの周りには風の壁があり、それが攻撃を防いでいるのだろう。
 
いきなり、とんでもない奴と戦うはめになるとは。