現代戦国時代2

忍びは軽くクナイを俺に向かって軽く振るった。
 
ヒュンッ!!
 
空を切り裂く音が耳に届く。
 
それと同時に胸に激痛が走る。
 
手をやれば、血のなまあたたかい温もりがあった。
 
「ははは……見えない刄とは厄介だな」
 
笑ってはいたが、内心焦りまくっていた。
 
奴の持つ宝玉は、地豹の土を操る宝玉よりも殺傷能力は遥かに高い。
 
「びっくりだな。これにやられて笑っていられるなんて」
 
「バカ野郎。強がってるだけに決まってるだろ!」
 
思い切り前に飛び、相手との距離をつめた。