通りをこんな状態で歩いていると周りからは変なものを見る目を向けられる。
 
兵と城に連れていかれる奴隷。
 
「嫌だのう。こんな恥ずかしい思いをするのは」
 
「まあまあ、じいさん。さっさと行こうぜ」
 
通りを歩き切ると門にぶちあたった。
 
兵は城門の上部にいる兵に手を上げ合図を出す。
 
ゆっくりゆっくり城門が開いていく。
 
開けた視界には城の入り口が大きく口を開けて待っていた。
 
「わぁ。お兄ちゃん初めまして」
 
城の敷地の中に入ると、すぐに男の子に話し掛けられた。