クナイを振りに行くが、急な事態に間に合わない。
 
ザクッ……
 
左肩のあたりを切り裂かれた。
 
痛みよりも先に相手の宝玉の力に驚きを隠せない。
 
「くっ……」
 
影から出てきた相手は、再び鎖鎌を振り回し始めた。 

「どうだ。この影の力に対抗できるかな?」
 
嫌な能力だ。
 
影に入られたら、こちらの攻撃は当たらない。
 
しかも、今の相手が本体なのかもよく分からない。
 
こちらも風の宝玉を上手く使う必要があるようだ。