現代戦国時代2

男はゆらゆらと立ち上がった。
 
何か雰囲気が変わっている気がする。
 
圧力というか気迫に満ちた顔をしていた。
 
「そちらが体術ならこちらも体術を使わせていただくよ」
 
男が衣装を脱ぎ捨てた。
 
俺は予期せぬ事態を呆然と見ていた。
 
「さあ、やろうか」
 
忍装束……
 
奴も忍者だ。
 
「はは……なんだよ変装だったってわけか」
 
さっきの腹部の痛みは刀によるものじゃなかったとしたら、体術だ。
 
あの痛みだけで、この男がただ者ではないことが分かる。