「私が伊達軍も率いると言うことか?」
 
こくんとうなずく政宗。
 
「もちろん、雑賀衆も力を貸しましょう」
 
孫市もしっかり謙信の目を見て、誓いを立てた。
 
「軍神。アンタに全てを託すのは、アンタの部下に助けられたからだ。有能な部下は有能な将にしかつかないからな」
 
政宗は俺と慶次を見て、謙信に向かって言った。
 
何かもぞがゆいような気持ちになったが、政宗は本気だ。
 
謙信のもとに伊達軍と雑賀衆が集う。
 
ようやく戦国時代らしくなってきた。