次の日、上杉謙信が伊達政宗の城を訪れた。
 
城門で俺と慶次はそれを迎え入れた。
 
「おう、大将。久しぶりだな」
 
「慶次、お役目ご苦労だったな。これでようやく戦いになりそうだ」
 
謙信はすぐさま政宗の待つ天守閣に向かった。
 
「来たな、軍神」
 
そこには政宗と孫市が待っていた。
 
孫市は備え付けの窓から外を眺めている。
 
「ははは……そうそう堅苦しくなるなよ。気楽に行こうじゃないか」
 
政宗は手招きをし、にこやかに謙信を迎え入れた。