「しかし……武器にはめても何も起こらない…何か適性があるのか…」
 
人知れずそんなことを孫市は試していたようだ。
 
「ふむ。確かに宝玉の戦いをしてるのは、織田信長の軍くらいだからな」
 
政宗は何度か織田信長と戦ったと言っていた。
 
「政宗さん。織田の軍はそんなに宝玉を持っているんですか?」
 
政宗は考えこむようにうなり声をあげた。
 
「いや。実は俺も持ってはいるんだ。だが、使い手がいないのさ」
 
なるほど。
 
宝玉には人を選ぶシステムも組み込まれているらしい。