「グギギ……」
 
ゆっくりゆっくり歩み寄る敵兵が現われた。
 
顔は茶色ががっており、目の下には真っ黒なくまが見える。
 
「なんだ……あいつ…」
 
いつのまにか敵兵に囲まれている。
 
人間じゃない。
 
挙動、顔つき。
 
おかしすぎる。
 
「こいつら……まさか、やっぱりあいつらなのか?」 

慶次は何か知っているようだ。
 
しかし、今は聞いている暇は無い。
 
「やるぞ!!佐助!」
 
「おう、肩慣らしだ!」