「いえいえ、我々はただの下っぱですよ。上杉のね」 

上杉の名前を出した途端、政宗の顔色がきつくなる。 

「ほぅ、あの軍神か。びっくりだな。あの軍神の者に会えるとは……」
 
「政宗様!!敵軍です!」 
政宗の兵士から報告を受けた政宗は、すぐさま指示を出す。
 
「迎え撃て!!怯える者は俺に殺されるぞ!!」
 
低いうなり声とともに、軍が行進をはじめた。
 
「お前達のことは今は忘れよう。死にたくなければ、邪魔しないことだ」