動けるのは海野だけだ。
 
「何で俺だけ!?」
 
「貴様に用はない」
 
続いて、地豹が刀を地面に突き刺した。
 
足元がぐらぐらしてきた。 

隆起が起こる……
 
「くそっ……何をするつもりだ!?」
 
隆盛は必死に足を動かすが凍った足は一向に動こうとしない。
 
ガクン!!
 
足元の土が泥のようになり、ズブズブとつかっていく。
 
徐々に俺達は動きを失っていく。
 
「みんな!?」
 
海野は白夜と地豹に向かって、拳を突き出した。