ここは武田信玄の陣地。
 
城でずいぶん働かせられた俺と源内と隆盛はこの陣地に送られた。
 
近々、重要な積み荷が来るらしく俺達は警備にあたらせられた。
 
「しかし、三人ともへばってるなぁ?しっかりしないと積み荷が来ちまうよ?」 

海野に叩き起こされ、俺達はなんとか起き上がる。
 
あんな拷問に近い労働をしたあとでは、力が出るはずもない。
 
「まっ、本当なら武将の皆さんがするような任務なんだけど、何分人不足でね」