外はなぜか白銀の世界だった。
 
先ほどまでの緑も真っ白に染め上げられ、冬のように気温も低い。
 
「出てきたな……前田慶次」
 
予感的中。
 
目の前には白夜が立っていた。
 
「しつけえな」
 
慶次は武器を構える。
 
「凍れ!!」
 
白夜の槍の先から白い光が飛ぶ。
 
慶次は体を回転させ、それをかわした。
 
光は寺の入り口を直撃し、厚い氷となった。
 
「当たったら、即死だな。佐助、気を付けろよ」