現代戦国時代2

「おい!!この神聖な場で言い争いするな!」
 
寺の扉を弾き飛ばしながら、中から一人の男があらわれた。
 
「あらあら、大将。相変わらず元気だねぃ」
 
慶次はその光景を見て、高らかに笑った。
 
その男の登場に、望月は背を向け、屋根を伝い森に消えていった。
 
「父さんの方がうるさいけどね」
 
「父さん!?」
 
中から現われた男は由利の父親らしい。
 
確かに、目元の辺りや声のでかいところはそっくりだ。
 
「ははははは!!確かにそうだなぁ!」
 
男はふさふさの髭に手を当てながら、慶次のように高らかに笑った。