「だからなんだよ!?」
 
慶次は大きく飛翔し、男に向かって武器を振りぬいた。
 
ガキャッ!!
 
男の首から上が吹き飛ぶ。 

「慶次!?後ろ!」
 
由利の声よりも早く、男の攻撃が慶次の足をとらえた。
 
「ぐ……」
 
「ふふふ……こんな芸当は君にはできないだろう?」 

慶次が打ち砕いたのは、氷の固まりだった。
 
足を突き刺された慶次。
 
その顔にもう余裕はない。