目蓋を開くとそこはもう別世界。
 
また戦国時代にやってきた。
 
「こっちよ」
 
振り向くとそこには真っ赤な着物に身を包んだ先ほどの女の子。
 
下の丈が短く、半ズボンのようになっている。
 
髪も頭の上で結っていて、すっかりこちらの世界に馴染んでいる。
 
「ずいぶん染まっちまってるな……」
 
「何が?さっさとついてきて。今から私の主人に会ってもらうから」