荒かった呼吸も整い、部屋は静寂に包まれた。
 
何から聞けばいいものか。 

「なぁ、いい加減名前くらい……」
 
「現代戦国時代に入ったら教えてあげるわ」
 
「え?」
 
この子は本当に俺の話を無視して自分で話をすすめる…
 
「現代戦国時代に?」
 
「あなたは私と一緒にいるかぎり狙われ続けるけど」 

そして、わざわざ不安にさせるようなことを言う。
 
夕焼けの明かりが部屋に降り注ぐ中、俺は何か重大な結論を求められているようだ。