宝玉――
 
あんな真っ赤な玉に人が殺しあいを展開するだなんて……
 
本当の人間性がこのゲーム内では見えてしまう。
 
自分を守るためになら、人のものまで奪う。
 
「さぁ、目的は果たしたみたいだが、君達はこれからどうするんだ?」
 
信玄の質問に俺達三人はアイコンタクトで答えを合わせた。
 
「この城で働かせていただきたいと考えております」 

ぺこりと頭を下げる。
 
「よかろう」