海野の実力は予想通りのものだ。
 
「俺のクナイをそんな簡単にキャッチすんなよ。結構一生懸命なんだからよ」
 
源内は新しいクナイを取出し、海野の攻撃に身構える。
 
海野はクナイを捨て、両拳を源内に向けた。
 
「ちょっくら本気でいっても大丈夫そうだな。アンタなら」
 
「ははは……そう過信するなよ」
 
パンッ!!
 
その瞬間、海野の右ストレートが源内を弾き飛ばした。
 
二三メートル吹き飛ばされたところで、源内は受け身をとった。
 
「いてて……」
 
「自分で飛んで、威力を殺したくせに何言ってるんだよ?」