現代戦国時代2

しかし、そんな中むせぶような声が隣から聞こえてきた。
 
「じいさん、大変だな」
 
隆盛だった。
 
感情豊かな優しい隆盛は、老人の話をすっかり信じたようだ。
 
「おお……こんなわしに涙を流してくれるとは…だったら、この地図はタダで差し上げよう」
 
老人は隆盛に地図を渡し、飛び跳ねるように路地裏に走っていく。
 
「待ってな、じいさん。俺が宝を取ってきてやるからな!」
 
地図を片手に隆盛は高らかに叫んだ。