「とりあえず、様子を見てみよう。他の人も同じなのかどうかをな」
 
俺は手を離し、セーブポイントから遠ざかった。
 
二人も同様に遠ざかる。
 
すると、そこに一人の男が立ち寄り、俺達と同じようにセーブポイントに手を触れた。
 
真っ白な光に身を包まれ、男の姿は消えた。
 
「まさかな……」
 
次に現われたのは、子ども達だった。
 
みんな、一斉にセーブポイントに触れ、同じように姿を消した。
 
「まさか……俺達が認識されてるってことか?」
 
源内の発言に、俺はハッとした。
 
「だから、あの感覚があったのかも……あの瞬間に俺が認識されて……」