もう少しで合戦場の中心からは離れようとしている。 

相手の数も少なくなってきた。
 
「よっしゃ、もうちょいだな?」
 
しかし、胸を撫で下ろした瞬間に奴らはやってきた……
 
様々なものを従えて。
 
「ふはははは!!」
 
馬の走る音が、前から聞こえてきた。
 
嫌な感じがする。
 
寒気に近い感じだ。
 
「なんだ!!新手か!?」 
敵を切り捨てながら、隆盛が言った。
 
「そうだろうな、奴ら旗印が違うぞ!!」
 
焦ることなく分析する源内も、前の新たな敵を視界に入れる。