現代戦国時代2

龍杏から渡されたのは、透き通ったガラスの玉。
 
ビー玉か?
 
「宝玉と言うらしいが、使い道は知らん。お守り代わりに持つとよい」
 
宝玉……
 
確か、武器に付与効果をもたらすもの。
 
俺はありがたく受け取り、龍杏に頭をさげる。
 
「さあ、行け。我が息子よ」
 
門を開き、龍杏はまた高らかに笑った。
 
「はい……行ってきます」 

俺は道場を出て、再び案内所にむかった。