現代戦国時代2

修行はわずか一週間。
 
しかし、内容の濃い一週間だったと思う。
 
今まで生きてきて、こんなに何かに耐えぬいたことはなかった。
 
「さっ、行きなさい。私にできるのは、ここまでさ」 

飄々とした道三。
 
俺の師と仰げる初めての人。
 
「ははは……君は面白いね。君が戦国時代をどう生きるか楽しみだ」
 
背を向け、高らかに笑う道三に頭をさげ、俺は部屋をあとにした。